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FORWARD2026.10.13 公開

残りのビジネス人生を何に使うか。経営コンサルティング、新規事業立ち上げ、人材戦略の策定、IPO準備など、経営側・事業側で多くを経験してきた「何でも屋」が40代でつかんだ「経営変革のプロ」として生きていく覚悟(株式会社Deep Growth Partners 斎藤様)

残りのビジネス人生を何に使うか。経営コンサルティング、新規事業立ち上げ、人材戦略の策定、IPO準備など、経営側・事業側で多くを経験してきた「何でも屋」が40代でつかんだ「経営変革のプロ」として生きていく覚悟(株式会社Deep Growth Partners 斎藤様)

はじめに

国内最大級の独立系経営コンサルティング企業にて、中小企業の業績向上支援や新卒採用・人材開発の責任者を経験してきた斎藤様。その後、高度な専門人材の経験や知見をシェアし、経営課題の解決を支援する「プロシェアリングサービス」を運営する企業に参画。事業企画責任者として営業組織改革やIPO準備、IR対応など、経営と事業、採用の現場を行き来しながら、企業の成長を牽引してきました。

順風満帆とも言えるキャリアを歩み、現職での立場や仲間に恵まれていた斎藤様ですが、40代になったタイミングで「自分は一体何者なんだろうか」「残りのビジネス人生を、何に使いたいのだろうか」という問いと向き合い始めます。

転職エージェントとの対話を通じて気づいたのは、これまでの歩みが「経営変革」という一つの軸でつながっていたこと。

オファーを受け、選んだ挑戦の場は、新卒採用支援を祖業とし、現在は採用領域に留まらず、多方面から業績向上を支援する株式会社Deep Growth Partners。コンサルタント(※)として、入社初月からクライアント企業の経営会議に参加し、新規事業の立ち上げや組織改革を推進しています。

現職に不満がない状態から、なぜ新たな挑戦へと足を踏み出したのか。エージェントとの対話で見出した自身のキャリアの再定義と、入社後に生み出した圧倒的な成果の裏側に迫ります。

(※)入社当時の役職。現在は執行役員として活躍中。


転職前の状況

まずは、これまでのご経歴について簡単に教えてください。

私のキャリアの土台となったのが、国内最大級の独立系経営コンサルティング企業での経験です。そこでは、経営コンサルタントとして中小企業を中心に業績向上の支援を行い、並行して新卒人材紹介事業の立ち上げなどを経験しました。

その後、会社の急成長期には採用や人材開発の責任者を任せていただき、新卒採用から育成、ビジネスリーダーの輩出、人材戦略の策定まで幅広く携わっていました。

次に参画したのは、プロ人材を活用した事業成長支援を展開する新興企業です。そこでは、事業企画の責任者として、コロナ禍における営業組織のTHE MODEL化(※)や社内に蓄積されたデータを分析・可視化して経営判断に活かすビジネスインテリジェンスの導入によるデータドリブンな組織づくり、さらにはIPOの準備やIR対応など、企業成長に必要な施策を経営側・事業側問わず幅広く実行していました。

(※)THE MODEL化:業務プロセスを分業・数値化し、効率的に成果を上げるフレームワークを導入すること。


経営、事業、人材戦略と、まさに企業の成長に必要な領域を一貫して推進されてきたのですね。非常に充実したキャリアに見えますが、転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?

前職には何の不満もありませんでしたし、経営陣や仲間のことも大好きで、関係性は非常に良好でした。役員候補としての期待もしていただいていたので、近い将来は役員として経営に携わるという選択肢も十分に魅力的だったと思います。

ただ、40代半ばにさしかかるタイミングで、「残りのビジネス人生をどのように使いたいのか?」と真剣に考えるようになりました。

これまでの20年間で、経営コンサルティング、新規事業立ち上げ、採用・人材開発、事業企画、IPO支援など、さまざまなテーマに携わる機会をいただき、成果を残すことができました。しかし、ふと立ち止まった時に、「結局、自分は何屋さんなんだろう?」という問いに対して、自分自身で明確に説明しづらい感覚があったんです。

これまでの多彩な実績があるからこそ、「何でも屋」になってしまっているのではないかという葛藤があったのですね。

そうですね。「自分にどんな需要があるのだろうか」というマーケット視点での客観的な立ち位置も気になり始めました。

年齢のことを考えても、ビジネス人生は残り少なくなっていきます。これまでの経験を器用貧乏で終わらせるのではなく、もう一段ギアを上げてひとりのプロフェッショナルとして勝負してみたい。そのためには、自分のキャリアを一度整理し、次の挑戦へ向かうタイミングなのではないかと考え、外の世界に目を向け始めました。


転職活動について

転職活動はどのように進められたのでしょうか?

久しぶりに、転職スカウトサービスにログインしました。まずは、自分の市場価値やマーケットからどう見られているのかを知るための情報収集が目的です。

ありがたいことにたくさんのスカウトが届いていたのですが、中身を見ていくと定型文のようなものが多く、「目的を果たすことは難しいかもしれない」と感じました。ただ、そんな中で唯一異彩を放っていたのが、ディプコアの水野さんからのスカウトでした。

事業や業務の解像度が高く、私の経歴をしっかりと読み込まなければ書けない内容だと思いました。それに、うまく表現するのが難しいのですが、熱っぽいというか、温度が高い文章だと感じたんです。

「この人だったら一度話を聞いてみたい」と思い、水野さんからのスカウトにだけ返信をして面談の機会をつくっていただきました。

その面談では、どのようなやり取りになったのでしょうか?

印象的だったのは、最初から既存の求人票を提示されなかったことです。

私の職務経歴書を見れば、通常であれば「ベンチャーやスタートアップの事業企画」や「人事責任者」といったポジションを提案されるのが一般的ではないかと思います。でも、水野さんは違っていました。

「何をやっているときが一番楽しいと感じるか」「どんな環境であればこれまでの経験が活きそうか」といった本質的な問いを投げかけていただき、ひたすら私のキャリアの壁打ち相手になってくださったんです。

求人票に書いてある表面的な情報だけではなく、その会社の経営者が何を考えて事業をしていて、どんな成果を出すためにどのような人物を求めているのかといった複層的で深みのある情報を伝えてくれたことも印象的でした。

その壁打ちを通じて、ご自身のキャリアに対する見え方に変化はありましたか?

大きく変わりました。水野さんと壁打ちする前までは、経営コンサル、採用、事業企画、IPO支援と「自分はいろいろなテーマをバラバラにやってきた何でも屋だ」と思っていました。

しかし、対話を重ねる中で、抽象度を一段上げると、自分がやってきたことは「経営の課題を見つけ、必要な打ち手を考え、人や組織を巻き込んで実行し、成果を出す」という一連のプロセスそのものだと気づかされたんです。

バラバラに見えていたこれまでの20年間の点と点がつながり、私のキャリアの軸は「経営変革」にあるのだと腑に落ちました。水野さんとの対話によってキャリアの見え方が一変し、「これからのビジネス人生は経営変革のプロフェッショナルとして生きていきたい」と言語化できました。

ご自身の軸が明確になった上で、Deep Growth Partnersとの出会いがあったのですね。

はい。水野さんから「斎藤さんのこれまでのキャリアや今後の志向に合う会社があります」と提案されたのがDeep Growth Partnersでした。会社のフェーズや経営者の想いを聞き、私が目指す「経営変革」の方向性と完全に一致していると感じました。

選考プロセスでも面接されている感覚はなく、「入社後にどうやってプロジェクトを動かしていくか」という打ち合わせのような雰囲気でスムーズに進んでいったと記憶しています。

選考自体は順調だったということですが、意思決定から入社までの間で大変だったことはありましたか?

内定をいただいた後の前職との調整が大変でしたね。

前職の経営陣や仲間とは一蓮托生でやってきましたから、当然強く引き止められました。私としても愛着や感謝の気持ちが大きかったので、とても悩みました。心身ともにエネルギーを使ったと思います。

水野さんにも相談に乗ってもらいながら、前職と丁寧に話し合いを重ね、最終的に納得してもらった上で2025年9月にDeep Growth Partnersへ参画することになりました。


現在の状況

改めてお聞きしますが、入社の決め手は何だったのでしょうか?

大きく分けると、「会社」「仕事」「人」の3つの要素がすべて揃っていたことです。会社の目指す方向性や「経営変革」という仕事内容が私の志向と合致していたことはもちろん、最後の決め手になったのは一緒に働く「人」でした。

選考の中でメンバーの方々と個別にお話しさせていただいたのですが、学歴や経歴が非常に優秀な方が多く、そうでありながら驚くほど謙虚で奢りがない姿勢に感銘を受けました。

お会いした全員が「自社をどう見せるか」以上に「顧客の事業をどう成長させるか」を第一に考え、そこに本気で向き合っている印象を受けたんです。この人たちとなら、間違いなく面白く価値のある仕事ができると思いました。

実際に入社してみて、ギャップや驚きはありましたか?

前職も似たようなフェーズの企業だったので、スタートアップのスピード感には慣れているつもりでした。ただ、任される範囲の広さとスピードには圧倒されました。

入社初月の段階で、すぐにクライアント企業の経営会議に参加し、社長や役員陣と議論を重ねながら施策の設計を行っていました。クライアントのオフィスに常駐し、隣に座っている社長と「どうやって会社を変えていきましょうか」と話す毎日です。

Deep Growth Partnersに慣れる時間もなく最初からフルスロットルでしたが、それだけ裁量を持って任せてもらえる環境には非常にやりがいを覚えました。

「何でも屋」と感じていたこれまでと比べて、ご自身のキャリア観や意識にはどのような変化が起きたのでしょうか?

自分の存在定義が明確になったと思います。「自分は何者なのか」という問いに対して、いまは「経営課題を構造化し、人や組織を巻き込み、現場で実際の変化が起きるところまでやり切る人」とハッキリ答えられます。

これまで20年間のキャリアで培ってきた点がひとつにまとまり、まさに経営変革のプロフェッショナルとしてのスタートを切れたと実感しています。

まさに求めていた環境ですね。実際にクライアントの現場に入り込む中で、特にやりがいを感じたエピソードがあれば教えてください。

直近で特に印象に残っているのは、あるクライアント企業における新規事業の立ち上げです。

その企業は元々はBtoCの店舗ビジネスが中心でしたが、事業成長と経営変革の要としてBtoBの新規事業を垂直立ち上げすることになりました。私は組織図上でも「法人営業部 部長補佐」や「採用・組織開発補佐」といった肩書きを持ち、現場に入り込んで当事者のひとりとして事業構築を主導しました。

立ち上げ当初は月商50万円ほどからのスタートでしたが、戦略の実行と現場の巻き込みを泥臭く続け、9ヶ月後には月商5,000万円を超える受注を達成することができたんです。

9ヶ月で月商50万円から5,000万円超えですか…すさまじい成果ですね。

5,000万円を超えることがわかった瞬間、現場の営業部長から興奮気味の電話がかかってきて、ふたりで電話越しに「よっしゃ!!」と喜びをわかち合いました。あの瞬間の達成感と高い熱量は忘れられません。最終的にその月は月商6,000万円弱で着地し、クライアント企業の業績に大きく貢献することができました。

世の中には「ロジックの通った綺麗な提案書を出して終わり」というコンサルティング会社も少なくないと思いますが、私はそこにまったく興味がありません。提案にとどまらず、実行にまで執着する。そして、営業会議のKPIが変わり、組織の意識が変わり、最終的に数値として会社の現実が変わる。そこまで責任を持ち、パートナーとして伴走し切ることこそが、私が経営変革の仕事に感じている最大のやりがいです。


最後に

経営変革のプロとして新たな一歩を踏み出し、今後はこの場所でどのようなことに挑戦していきたいですか?

個人的には、経営変革のプロフェッショナルとして圧倒的に成果を出せる人材になりたいと考えています。どれだけ多くの企業を見ても、経営課題はそれぞれの企業でまったく異なります。しかし、経営課題を構造化し、優先順位を決め、経営陣や現場を巻き込んで成果が出るまで伴走するという一連のプロセスには、ある種の「型」が存在すると感じています。そこを自分の中でブラッシュアップし、研ぎ澄ませていきたいと思っています。

そしてその先には、私自身が変革を起こすのではなく、経営変革を担えるような「経営人材」を社内外に増やしていきたいという想いがあります。Deep Growth Partnersは「世界で戦える人材を輩出する」という事業の方針がありますが、この部分とも強くシンクロすると思っています。

これまでのキャリアで培ってきた人材開発や組織づくりの知見とも掛け合わせながら、次世代の経営人材を育てることにも挑戦していきたいです。

最後に、かつてのご自身のようにこれまでのキャリアに手応えを感じつつも今後の歩み方に悩んでいる方へメッセージをお願いします。

そうですね。特に40代に差し掛かると、役職や相応の報酬、信頼できる仲間など手放したくないものが増えてきます。そして、何かの機会があったとしても、現職に残る選択の方が自然であり、かつ魅力的に映る場面も多いのではないでしょうか。かつての私もそうでしたから、「どうしようか」と悩む気持ちは理解できるつもりです。

ただ、年齢を重ねるにつれて、ビジネス人生のゴールがうっすらと見え始めてくるタイミングだからこそ、一度立ち止まり、「残りのビジネス人生を、自分は何に使いたいのだろう?」と問いかけてみても良いと思います。

20年近く積み上げてきた経験やアセットは、会社を変えたとしても簡単に消えることはありません。むしろ、それらすべてを持って新しい場所で勝負する機会は、とても刺激的で面白いものだと思います。

もし、現職で働きながらひとりで答えを出すことが難しければ、社外の信頼できる第三者と対話し、自分のキャリアを一度フラットに棚卸しすることをおすすめします。私もディプコアの水野さんとの対話があったからこそ、自分では見えていなかった「経営変革のプロとして生きる」という次の挑戦を描くことができました。

自分の限界を自分で決めず、残りのビジネス人生を賭けるにふさわしい選択肢を、納得いくまで探してみてほしいと思います。



(本記事は、2026年8月に実施したインタビュー時点の内容であり、現在とは一部異なる場合があります)

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