はじめに
学生時代に留学を経験したことから、英語コーチングのプログリット社でインターンを始め、社員として入社してからも人事の採用業務や法人営業に携わってきた菅谷様。特に法人営業においては、経営陣の方たちと連携しながら、高い行動量と熱量で結果を残してきました。
その後、ご自身の中で高まってきた「海外に行きたい」という気持ちに従い、アイルランドへワーキングホリデーに。現地の日系医療機器メーカーでは、多国籍のメンバーをまとめるタフな環境を経験しました。
帰国後は、フリーランスを経て元上司が立ち上げたスタートアップに正社員第一号として入社。しかし、フルリモートでクライアントワークに取り組むなかで、「チームで勝ちに行く手応え」を求めるようになります。
そんな菅谷様が選んだのは、上司や部下というよりも仲間のように仕事ができると感じたカウンターワークス社。20代後半という人生の節目において転職という選択をした菅谷様に、決断に至るまでのプロセスと入社後の現状についてお話を伺いました。
転職前の状況
まずはこれまでのキャリアについて教えてください。
ファーストキャリアは英語コーチングのプログリットでした。大学3年生のときから長期インターンとして週5日でコミットしていて、新卒として入社後は人事の採用業務を3年半ほど経験しました。最初は中途採用がメインでしたが、途中からは新卒採用の立ち上げとリーダーも任せていただき、ゼロから組織をつくっていく面白さを知りました。
その後、法人営業へ異動になり、国内の大手企業向けに英語活用研修の企画・提案を行うようになりました。元キーエンスや元リクルートのとても優秀な上司たちとチームを組み、泥臭くアカウントを開拓していく毎日でした。私は体育会系のタイプなので、チームで力を合わせて目標を追いかけるのは、すごく性に合っていたと思います。
その後、2024年にはアイルランドにワーキングホリデーに行かれていますね。
はい。お客様のなかには海外赴任を控えた方々も多くいらっしゃったのですが、私自身、学生時代に留学を経験したこともあり、「もう一度海外に行きたい」という気持ちが大きくなってきたんです。
ワーキングホリデーは国によりますが、多くは30歳以下までという年齢制限があります。一度きりの人生なので後悔はしたくないと思い、「まずは応募だけでも」と申請しました。私が申請したアイルランドのワーキングホリデーは年間の定員が決まっていて抽選だったのですが、運良く当選することができ、「これは行くしかない」ということでプログリットを退職してアイルランドに向かいました。
個人的には「ホリデー」を楽しみたい気持ちがあったものの、現地でたまたま日系の医療機器メーカーのマネージャーの方に出会い、物流のハブ拠点でマネジメントを任されることになったんです。インド人、イタリア人、ナイジェリア人と文化も労働観も違う多国籍なメンバーを相手にしながら、納期を厳守するために走り回っていました。
メンバーはその日の仕事が終わっていなくても定時になったら帰ってしまいますし、海外特有の物流事情や商習慣の違いにより、予定通りに部材が届かないこともありました。医療現場へデリバリーする命に関わる機器なので、納期遅延は許されません。そのため、どうにかして間に合わせるために毎日必死になっていました。

なかなかタフな体験の連続でしたが、アイルランドでの経験のおかげでだいぶ鍛えられたと思います。「このまま就労ビザに切り替えて働かないか」と打診をいただいたのですが、お客様とお客様をつなぐハブの立ち位置ではなく、直接エンドユーザーと接する仕事がしたいと思うようになり、日本に帰国することにしました。
帰国されたのが2025年7月ということですが、その後についても教えてください。
フリーランスで人事の仕事をしながら、自分の適性というか「本当にやりたいことって何だろう?」ということを改めて考えていました。そのときに、前職で一緒にチームを組んでいた当時の上司から連絡をいただいたんです。
彼らは独立して営業コンサルの会社を立ち上げていたのですが、取引先の業績が伸びていて「セールスの人数が足りない。もっと増やしたい」という要望をもらっていたそうです。取引先の中にはアーリーフェーズのスタートアップも多かったようで、専任の人事がいない会社もあり、取引先の採用を手伝ってくれる人を探しているということでした。そこで、まずはRPO(※)としてお手伝いすることにしました。
(※)RPO:Recruitment Process Outsourcingの略。選考や応募者対応、面接調整といった企業の採用業務を外部から支援するサービスのこと。採用業務を受託して行う形態を指す。
その後、RPOに加えて営業研修の案件開拓にも携わるようになり、正社員としてジョインすることにしました。個人的にはプログリットで働いていたときのように、チームで目標を追いかけるエキサイティングな毎日が始まると思っていました。
実際には違ったのでしょうか?
複数のクライアントの採用業務をオンラインで支援していたのですが、フルリモートなので候補者の緊張感をリアルに感じられませんでした。
支援先の経営陣と話すときも同様です。フルリモートという効率的な働き方だったからこそ、人事としてバリューを出せていたのかもしれませんが、私としては向き合っている相手の存在や息づかいをリアルに感じることが難しくて、それが次第にフラストレーションになっていきました。
もともと体育会系なので「チームでがんばってみんなで勝つ」みたいな世界観がすごく好きなのですが、オンラインでつながっているものの実はひとりで仕事をしているというか、黙々と作業をこなしているみたいな気がしてきたんです。
正社員として働くからには、もっと組織の熱量を肌で感じながら貢献したい。そんな気持ちがある一方で、実態はフリーランスに近い距離感での関わり方になっていることにもどかしさを感じるようになってきました。自分自身の100%を発揮していない状態で、プロとして報酬をいただくのは本望ではないのでは?と自問自答するようになっていきました。
感じていたのは、人事としてのバリューは出せていても、組織の内側の奥深くにまで入り込んで、熱気を感じながら仕事ができていないということです。「もっと現場の空気を感じたい」「深く組織にコミットして、みんなで試行錯誤しながら、一喜一憂しながら、チームで何かを成し遂げたい」という想いが膨らんできて、現状とのギャップに悶々としていました。そんなときに、元々知り合いだったディプコアのコンサルタントの方から「久しぶりにランチに行きませんか?」と連絡をいただいたんです。
ランチではどのような話を?
自分が思っていることを率直に話しました。思い描いている働き方と現状にギャップを感じていることはもちろん、一方でワーキングホリデーから戻ってきた私に声をかけてくれた元上司には恩も感じていること。正社員としてがんばろうと決めて入社したのに、転職を考えることは彼らに対する裏切りなんじゃないかという気持ちもあり、自分の中ではモヤモヤしていること。そういうことを話しました。
コンサルタントからはどんな話があったのでしょうか?
「いま転職するかどうか」は横に置いて、これからどういうキャリアをつくっていきたいかという話をしてくれました。
そのとき私は27歳だったので、「20代後半の女性にはこんなライフイベントがある」とか、「このタイミングでこういうことに注力しておくと、30代になってからこんな場面でキャリアが輝くことが多い」とか。私個人というよりも、もう少し一般論というか、世の中の傾向のようなものを話してくれました。
その上で、いくつかのパターンを挙げてくれたんです。たとえば、「いまの仕事を続けるとこういうメリットとデメリットがあると思う。こういう環境に転職したとしたら、こういうメリットとデメリットがあると思う。フリーランスでいくならこうだと思う」という具合です。
私なりに考えて「自分ならこのパターンがいい」とお伝えすると、「じゃあ菅谷さんにおすすめできそうな求人があったら連絡するので、よかったら見てみてください」という感じでランチが終わりました。
現職を続けることやフリーランスでがんばることも選択肢として残しつつ、情報収集も兼ねていろんな求人を見てみることにしたんです。
転職活動について
転職の情報収集をするために、まず何から始めましたか?
大手の転職エージェントに登録しました。あとは知人からのリファラル、そしてディプコアのコンサルタントの方に並行して相談に乗ってもらっていました。
大手エージェントとディプコアのコンサルタントのサポートを比較して、いかがでしたか?
大手のほうは、最初にキャリア面談をしていただき、その後はたくさんの求人を紹介してくださいました。アプリにどんどん通知が来て、毎日何十社もの求人が届くんです。メガベンチャーから超大手企業まで幅広くて、最初は「ありがたいな」と思って気合を入れて見ていたのですが、だんだん疲れてしまいました。
ディプコアからは、数社ほどの求人を提案いただいたのですが、精度が高いと感じました。当時の悩みとか今後のキャリアに関する希望などをランチでお話ししていたので、私の価値観に合った求人選定だったと思います。結果的に入社することになるカウンターワークスも、数社のうちのひとつでした。
たくさんの求人の中から自分に合ったものを選びたいという方もいると思いますし、まずは量をこなし、その後に質を整えていくやり方があることも承知しています。ただ、私は現職の仕事をしながらの情報収集だったので、最初から精度が高い求人紹介のほうがありがたかったです。
ディプコアのコンサルタントとのやり取りで印象的だったことはありますか?
そうですね。ふたつの大きな気づきをもらえたと思っています。
ひとつは、20代後半のキャリアリスクを客観的に指摘してくれたことです。「お世話になった上司を裏切るようで心苦しい」と悩んでいた私に、市場価値の観点から冷静に話してくれました。「動くならいまだ」と腹をくくることができたのは、あの客観的なアドバイスがあったからだと思います。
もうひとつは、最終的にリファラルの会社とカウンターワークスの二択で迷っていたときのスタンスです。転職のコンサルタントであれば自分の実績になる自社経由の求人を推すと思うのですが、ディプコアのコンサルタントは違いました。
私が迷っている2社に対して、フラットな目線で両社のメリットとデメリットを整理してくれたんです。判断の主体は最後まで私に残しつつ、意思決定に必要な情報を提供してくれるスタンスには、本当に助けられました。
なるほど。結果的にカウンターワークスに転職されたわけですが、「決め手」は何だったのでしょうか?
それは「人」です。実は、悩んでいたもう一社のほうが業績の伸びがすごく、提示された年収額も高かったです。それでもカウンターワークスを選んだのは、面接でお会いした方々がとにかく明るくポジティブで、一緒に働いたら面白そうだと感じたからです。
私はチームプレーが好きなところがあるのですが、仕事では半径5メートル以内にいる人たちと情熱を持って仕事がしたいという気持ちがありました。そんな私にとって、最初に面接してくださった人事責任者はすごくシンパシーを感じる方だったんです。
周囲にとても興味関心があるタイプの方で、面接ではお互いに質問し合ったりすると思うのですが、私の場合は人事責任者からの質問ばかりで、こちらから質問する時間がなくなってしまいました。面接の最後には「質問ばかりでごめんなさい」と言われて(笑)。

二次面接の担当はCFOだったのですが、「一次面接では菅谷さんの質問タイムがなかったと聞きました」と言ってくださって、わざわざ追加で時間を設けてくださったんです。
目の前にいる相手に対して強い興味関心を持つことや、猪突猛進してしまったり、それを素直に謝れること、配慮や気くばりを大切にしていること。そういうことを大切にしている人が多い会社なんだなと感じました。
そして何より、いただいたオファーレターの中に「入社3ヶ月、1年、3年でこういうキャリアを歩んで欲しいです」という具体的なキャリアパスが書いてあったんです。「私がやりたいこと」に対してここまで真摯に向き合ってくれる会社であれば、同じ方向性でがんばれると思いました。
現在の状況
2026年4月の入社から1ヶ月ほど経ちました。現在は人事として中途採用をメインに担当しているということですが、前職までとの違いはありますか?
これまでは「競合が多い環境でまわりをウォッチしつつ、汗をかきながら一生懸命がんばる」という感じでした。ほかの会社と切磋琢磨しながらお互いに成長していくというこれまでの環境と比べると、いまはまったく違うと思います。
カウンターワークスはポップアップストアの出店支援というユニークなドメインでがんばっている会社なのですが、競合がほぼいない状態です。そのため、毎月の数字をしっかりと追うだけでなく、中長期的な視点でお客様とじっくりと関係構築していくことを大切にしています。
この「マーケットの中に深く入り込み、そこから進化や変革を起こしていく」という価値観は、入社後に気がついた新鮮な驚きでした。
また、組織全体に大人びた落ち着きがあることも発見でした。平均年齢は30代半ばくらいで、既婚者やパパ・ママ社員が多く、共有のWebスケジュールにお子さまとの予定が入っていることもよくあります。ガッツと体力でがんばる!というより、各自が積み上げてきた知見やビジネスパーソンとしての経験をうまく組み合わせながら仕事を進めている印象です。
そんな環境だと、仕事もやりやすそうですね。
はい。私が一番うれしく感じるのは、個人の「やりたい」に対して、組織からポジティブなリアクションがあることです。
たとえばタスクが増えてくると、周囲から「その仕事は誰かに任せられるかな」とか「菅谷さんの工数が溢れそうだから、スケジュールを組み替えようか」といった提案が自然に出てきます。メイン業務にリソースを使えるようにまわりがサポートしてくれることはありがたいですし、私のメイン業務をみんなが知ってくれていることが本当にうれしいですね。あとは、「これまでの当たり前」が重宝されることがとてもありがたいです。
「これまでの当たり前」とは?
たとえば、選考のさまざまなスキームを提案したり、経営陣と数字の目線を合わせるために共通の進捗管理表をつくったり、いまの組織ではまだ整備されていなかった部分に、私の過去の経験をパズルのピースのようにはめ込んでいく感覚です。それを称賛し、受け入れてもらえる環境なので、これまで自分がやってきたことが肯定されたような気がしてうれしく思います。
中途入社した社員にとって、素晴らしい環境ですね。今後についてですが、菅谷さんご自身は30歳という節目をどのように捉えていますか?
まずは採用といういまのミッションを縦軸にしながら、現在取り組んでいる中途採用業務において圧倒的な成果を出したいです。ゆくゆくは中途採用だけでなく新卒採用も手掛けたいと思っていますし、横にも広げていき、採用のまわりにある育成や評価、組織開発といった領域にも染み出していきたいと考えています。
単に「採用人数を埋める人」ではなく、経営陣とフェアに意見のやり取りをしながら、人材を会社の資産として最大化できるような人事を目指しています。30歳の節目までには、そんな「経営のパートナー」として活躍している自分をイメージしながらがんばっています。
最後に
いまキャリアに悩んでいる方や新しい一歩を踏み出そうとしている方へ、メッセージをお願いします。
「人生は一度きり」という言葉に尽きると思っています。私はこれまで、やりたいと思ったらワーキングホリデーに行ったり、スタートアップに飛び込んだり、いろいろと動いてきました。特にワーキングホリデーは年齢制限という明確な期限がありますが、キャリアにおける挑戦も同じだと思っています。
体力も吸収力もある若いうちに動かなければ、いつの間にかチャンスを逃してしまうことがあるかもしれません。自分の人生においては今日が一番若い日なので、やりたいこと、挑戦したいことがあるのであれば、若いうちに行動に移すのがいいのではないでしょうか。
「本当はもっとやりたいことがある」とか「環境が違えば自分はもっと輝けるはずだ」とか、心の中に抱えているモヤモヤがあるとしたら、勇気を出して動いてみることをおすすめします。
菅谷さんのまわりにも、モヤモヤをお持ちの方がいらっしゃるのでしょうか?
友人の中には大企業に勤めている人も多く、話してみると葛藤している人もいます。「やりたいことはあるけれど、会社の仕組みや構造上の問題で、どうしても時間がかかってしまう」といった話を聞くたびに、「やりたいならやっちゃえばいいのに」と思っています。
もちろんチャレンジするには勇気が必要ですが、モヤモヤを抱えたまま数年を過ごすより、自分が気持ちよく仕事ができる環境に飛び込んだ方が、絶対に人生がハッピーになると思っているので。
ご自身の中では「ハッピーであること」の優先順位が高いということですね。
はい。平日の大半は仕事をしているか、寝ているかのどちらかですよね。大きな比重を占める働く時間がモヤモヤしていたら、すごくもったいないと思うんです。少し乱暴かもしれませんが、楽しみながら遊ぶような感覚で仕事ができれば、人生においてハッピーな時間の割合が大きくなると思っています。
気の持ちようひとつで、意外とできることは多いと思います。自分が「こうしたい」と声を上げれば、思っているよりもまわりは受け入れてくれたりします。まずは「自分がハッピーだと感じるのはどういう環境にいるときか」を、改めて考えてみるといいのではないでしょうか。

(本記事は、2026年5月に実施したインタビュー時点の内容であり、現在とは一部異なる場合があります)



